研修事例

研修実施機関

実施機関団体名 ナレッジネットワーク株式会社
住所 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-3-36
電話番号 092-716-8281 FAX番号 092-716-8336
実施機関職員数 5名 受講生人数 53名

要 約

1.動機と目的

 当社は、インターネットの普及で急速に情報化が進み、膨大な情報の中から価値ある情報を選び、分析し、それを知識として活用できる組織づくりがますます重要になる中、中小企業単独では幾つかの高い障壁があることから、知識や情報を価値に変えたいと願う企業の支援と、地域の企業の発展による地域の活性化をミッションと捉え、平成14年に設立された。
 福岡県は、県央・県南地域が農作物、有明海沿岸や県北の沿岸は漁業、県北地域は製造業者が多く、産業構造としてはバランスよく配置されている。しかし、農林漁業と製造業の連携は有機的なものではなく、地域を代表する特産品を農商工連携により生み出そうとする取組みは、九州の他県に比べれば未熟といわざるを得ない。地域活性化関連の施策として、平成19年度に地域資源活用プログラム、平成20年度には農商工連携事業が始動し、あらためて地域を見直し、農産物を活用する画期的な施策が準備され、一定の成果を上げているものの、昨今の消費の冷え込みや海外製品の攻勢といった外部要因、そして生産者の商品開発や販売経路開拓の意欲の欠如、商品開発や販路拡大におけるスキルの欠如などの内部要因、さらには、このような事業者を牽引する人材の不足など、様々な要因により地域企業の商品流通の動きが鈍くなっている。
 当社が今回の人材育成事業を実施することで、本来地域が持つポテンシャルを引き出し、新たな一歩を踏み出す動機付けの一助としたいと考えている。また、新商品開拓に悩む食品メーカーの担当者や、自前で販路を拡大できていないことに悩む農作物生産者、あるいは地域の活性化のキーパーソンとなるべき支援者など、研修に参加いただいた受講生にとっては、商品開発能力、マーケティング能力、ネットショップ開設とプロモーション戦略を身につけることを目指し、市場の声を活かした商品開発、地産他消によるマーケット創造を実現することを目的とする。

2.座学研修内容

 平成22年9月のオリエンテーション「“売れない時代”を乗り切るために~今なぜ、農商工連携なのか~」をテーマにしたのを皮切りに、全10回・36時間(ロールプレイング研修19時間)の座学研修を開催。本事業の講義では、カリキュラムは共通テキストをベースとして行い、ITを活用した組織づくり、仕組みづくりを軸に、地産他消を意識したマーケット創造のためのマーケティング知識の習得、情報発信・収集のためのインターネット活用などのカリキュラムに力を入れた構成になっている。研修方法として、講義スタイルの他にロールプレイングというグループワークを採用し、他業種の研修生達がお互いの意見を交換しながら、色々な視点から学べる新しい研修スタイルとなっている。
 受講生からは「異業種の人との情報交換で色々と勉強になった。」「退屈しない。」「今後の仕事で連携できる事がありそう。」等の意見があり好評を得ている。

3.実地研修内容

 実地研修は、全2回・12時間を開催。
 平成22年11月に佐賀県武雄市長による講演「地域ブランド戦略を体感!」の研修を皮切りに、平成23年1月には「お客の心をつかむ見せ方研究実践編!天神・川端地区フィールドワーク~」ということでブランディングの視点を身につけるための店舗を見学、ディスカッションを予定している。

4.成果(今後考えられる成果)

 本研修では、定性的な成果として、商品開発手法、ブランディング戦略、マーケティング発想、プロモーション手法を身につけることができる。また、希望によりネットショップ開設が可能となる。連携として、食品メーカー開発担当者と農業従事者、または農業支援者とのネットワークの構築、更に中小企業及び農業支援機関のフォローアップを受けることができる。そして、定量的な成果として、市場のマーケティング能力、インターネットを活用した商品プロモーション手法を習得した30名の受講者の中から、研修終了後に(財)福岡県中小企業振興センターが運営する県産品販売サイト『よかもん市場』をはじめとするECショップ立ち上げる人材を5名以上育成したい。